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2008/06/20 21:00
ブルックナー:
交響曲第9番ニ短調
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮
ザールブリュッケン放送交響楽団
(2001年録音)
いよいよ「ミスターSのブルックナーを聴く」の最終です。(随分間が空いてしまいました)
ブルックナーの第9はご存知のように第4楽章が完成されずに、演奏するときは第3楽章のアダージョまで。ブルックナーは死ぬ前に「未完の第4楽章の代わりにテデウムを演奏してくれ」と言ったそうだが、曲調が違いすぎてちょっと違うんだよな。
最近は第4楽章を補筆完成したものもあるようで、意欲的な演奏家はこういうものをやりたがるみたいです。未完の作品と言えば、マーラーの第10番(これはそれでも全曲のスケッチは遺されているようなので随分まし)やエルガーの第3番、最近ではベートーヴェンの第10番なんてのもあるようです。(ベートーヴェンの第10番てアンタ・・・)
ブルックナーの第9は未完成ながら、第3楽章のアダージョに向かってゆく充実度は素晴らしい。私は今までこの曲は未完成であっても、不完全とは思ったことがない。
この楽章を聴くといつも光の柱が屹立としているのをイメージしてしまう。光が上昇する感じ。
ミスターSの音楽は徹底したリアリズムを感じさせる。私のように一定のイメージを音楽に持ってしまうのではなく、おそらく楽譜を徹底して読み込んだ深さがあるのではないかと思う。
第1楽章の周到な計算と推進力が素晴らしいし、徹底してドライな第2楽章と緻密に捉えられた第3楽章の対比にも優れている。
私のようなド素人がムードや気分で音楽を聴くのとは違って、さすがに一流のシェフは目も耳も確かだなと思う次第。
間違いなく21世紀初頭を代表する名演だと思いますが、いかがでしょう。
↓タワーレコードでお買い物できます。

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2008/06/09 20:21
ブルックナー:交響曲第8番
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮
ザールブリュッケン放送交響楽団
(1993年録音)
最近弊ブログのアクセスが微増しております。ブログランキングに参加しているときよりも多いから不思議。
今になって思うと、ランキングに参加していたときは、無意識に自分の表現にリミッターをかけていたような気もします。(と言って今が書きたい放題書いているわけでもないのですが)
できるだけ自分を解放してゆく。それはブログを書いていくことでも大切にしたいです。
さて、もう何度も書いていますが、ここ2ヶ月ほど読書欲が増大しています。ギャンブルとか全然やらないので、読書なんて温厚そのものの嗜好です。それでも濫読状態でいいのか悪いのか。日々ブックオフへ売ったり買ったり、図書館でたくさん借りてきたり、という生活。
今日も1冊読了したし、構わずじゃんじゃん読みます。
音楽はと言うと・・・今日はミスターSのブル8。
ミスターS&ザールブリュッケンのブルックナー録音としては初期の方なので、こうしてあらためて聴いてみると、意志の透徹まで至らない部分はあるものの、縦の線と横の線が実にがっちりと組み合った繊維のようで聴き所は随所にあります。
特に第3楽章のアダージョはあくまで音楽の流れを大切にして淀むことなく音にしています。ある意味恣意性の塊のようなところもあり、いわゆる老荘思想のような(笑)無為自然なブルックナー像を持っている方には違和感がある演奏かもしれません。
しかし何を隠そう、私がハマッた最初のブル8はこの演奏だったのです。いわば私のデフォルトであります。
この録音に出会わなかったらブルックナーが好きになるのに10年は遅れていたでしょう。
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2008/05/11 18:06
ブルックナー:
交響曲第7番 ホ長調
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮
ザールブリュッケン放送交響楽団
(1991年録音)
休日は寝だめカンタービレ。
今日は午前中に図書館&買い物へ行って、午後から眠っていました。おかげでエネルギー充填できました。
さて、今日は「ミスターSのブルックナーを聴く」、ついに後期の傑作の第7番まで来ました。
何を今更書くんだ?と言われそうですが、ウィーンフィルやベルリンフィルとくらべてみると、明らかにオケの技量は高くないことが分ります。
でも、じっくり聴くとなぜだかオケの技量の差など気にならなくなります。第1楽章の濃厚な表現(決して粘った表現ではなく)は思わず、オオッと思う部分だし、第2楽章のアダージョなどはブルックナーの世界を堪能させてくれます。ここではスケールの大きさに加え繊細な表情付けも堪能でき、ミスターSのこだわりを感じさせます。
第3楽章スケルツォここでも縦の線をきっちり決めて音楽に推進力を与えている。こういう躍動感がブルックナーの音楽にはあるということをあらためて教えてくれる演奏。タイトなテンポ設定も好みです。
第4楽章は霊感に満ちた楽章。な〜んかワーグナー・リスペクトな雰囲気が充満していますが、外へ放射すると言うよりは非常に内省的な方向に音楽が進んでいる。私には第6番まででは感じられなかった部分である。
うむむ、ブルックナー。ミスターSの演奏を聴くとますます好きになってきた作曲家である。
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2008/05/06 17:53
ブルックナー: 交響曲 第8番
クラウス・テンシュテット指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音
1981年10月29日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール (ライヴ)
とうとうGWも終わりになります。いろいろなブログを巡回すると、熱狂の日のレポートが多いですね。
私はコーラスワークショップのコンサートの参加しかせず、あとは近場で遊んでいた程度です。
来年のGWは熱狂の日に行きたいと思っていますよ。テーマは「バッハ」らしいです。
個人的には「マーラーと世紀末ウィーン」とかのテーマでやってくれると嬉しいけど。
さて、実はあまりCD鑑賞は進んでいないのですが、しっかり聴いたのがこのテンシュテットのブル8。これがあまりに素晴らしい演奏なので紹介します。
第1楽章の冒頭からキリキリと切迫した音が出てくる。トゥッティの音が鋭い。推進力がすこぶる強く、聴き手はテンシュテットの音楽に引き込まれる。ヴァントや朝比奈の無作為的なアプローチとは対極にある恣意性たっぷりのテンシュッテットのブルックナー。
第2楽章スケルツォはかなり速いテンポであり、金管の激しい律動が見事。こういうブルックナーは人によっては嫌いかもしれないが、激しい音楽作りはテンシュテットらしく、かなり好みであります。
第3楽章のアダージョは瞑想性といった感じではなく、凝縮されたエネルギーがグイグイ天に昇っていくような力を感じる。後半のクライマックスは圧巻。これほどの演奏が残されていたとはかなり驚きである。
第4楽章の冒頭、さらに輪をかけて信じられないほどのクレッシェンドが待っていた。ここからは未体験ゾーンである。
6回以上聴いているが、未だに冷静に聴けていない。茫然自失になる激烈な音楽である。こんなの生で聴いたら腰抜かしてます。ほんと。
ライヴなので演奏の傷はあるのですが、テンシュテットの音楽を堪能できる最高の1枚だと思う。これをGWにじっくり聴けてよかった。
↓タワーレコードでお買い物できます。

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2008/05/03 08:56
ブルックナー:
交響曲第6番 イ短調
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮
ザールブリュッケン放送交響楽団
(1997年録音)
穏やかな4連休初日。夕方から合唱団練習で、明日は三重のコーラスワークショップへ行ってきます。
さて、本日はスクロヴァチェフスキ(ミスターS)のブルックナーを聴く企画。第6番まで来ました。
実は第6番はマイブーム中の曲でヨッフムやクレンペラー、コリン・デイヴィスなどあれこれ聴いています。
特に第1楽章の主題は頭の中でグルグル繰り返し、脳内リピートがかかったままになるくらい。
第1楽章マエストーソ。きびきびとしたテンポに縦の線がビシッと決まるスクロヴァ節全開。こういうのに慣れ親しむとほかの演奏が聴きたくなくなります。ま、それほど他の指揮者は縦の線に頓着しないようですね。
第2楽章アダージョでもハーモニクスの変化がキチッキチッとはまるので実に気持ちがよいのです。それにしてもブルックナーのアダージョは浸れるなあ。どこまでも天に向かって上昇してゆく感じ。
ううむ、これにはまって最近マーラーを聴く機会が減少してしまっているのです。
第3楽章スケルツォも鬼のような厳格さでリズムをきっちりと決めてゆく。ただ、ブルックナーのこの作品に限ってはやや平凡な感じはする。第7番以降のスケルツォのインパクトが強いせいだろうか。
第4楽章フィナーレがまた素晴らしい。音楽の流れ、推進力が秀逸で、しかも音楽が凝縮されている。
極めて濃厚表現でありながら、スカッとした爽快感が残る名演だと思います。
さて次回からブルックナーの傑作群、第7番以降です。
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